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コース/実践Webデザイン - Figma完全マスター講座/コンポーネント設計とバリアント
6 / 12
レッスン 6
30分

コンポーネント設計とバリアント

📝 最後に理解度チェック(3問)があります
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コンポーネントとバリアント — Figmaデザインシステムの核心

コンポーネント機能は、Figmaが他のツールに対して圧倒的な優位性を持つ理由の一つです。一度UIパーツを「コンポーネント」として定義すれば、何十・何百のスクリーンに配置しても、マスターを変更するだけで全箇所が一瞬で更新されます。これはエンジニアのコンポーネント(Reactなど)と同じ思想です。

このレッスンでは、コンポーネントの作成からバリアント・プロパティの設定、ネストコンポーネントまで、実務レベルのデザインシステム構築スキルを習得します。

Figmaコンポーネント — バリアント設計の全体像Figmaコンポーネント — バリアント設計の全体像


コンポーネントの基本概念

マスターコンポーネントとインスタンス

Figmaのコンポーネントには2種類あります。

  • ◆マスターコンポーネント(元): Ctrl/Cmd+Alt+K で作成。デザインの「定義」を持つ唯一の存在。通常は専用の「Components」ページに置く。
  • ◆インスタンス(複製): マスターをコピー&ペーストまたはアセットパネルから配置した複製。マスターの変更が自動で反映される。

💡 インスタンスはマスターの変更を引き継ぎながら、個別のプロパティ(テキスト内容・画像・カラー)だけを上書きできます。これがコンポーネントシステムの真の力です。

コンポーネントの作成手順

  1. ◆UIパーツをFigmaで作成(例: ボタン)
  2. ◆フレームまたはグループを選択
  3. ◆Ctrl/Cmd+Alt+K でコンポーネント化(または右クリック→Create component)
  4. ◆菱形アイコンが表示されたらコンポーネント完成
  5. ◆コンポーネントに分かりやすい名前をつける(例: Button/Primary/Default)

バリアント(Variants)

バリアントとは

バリアントは、同じコンポーネントの「状態違い」を一つのコンポーネントセットにまとめる機能です。ボタンを例にすると:

  • ◆Type: Primary / Secondary / Ghost / Danger
  • ◆State: Default / Hover / Pressed / Disabled / Loading
  • ◆Size: Small / Medium / Large

これらの組み合わせを個別のコンポーネントとして作ると管理が複雑になりますが、バリアントを使えば一つのセットとして整理できます。

バリアントの作成手順

ステップ1: 複数のコンポーネントを作成

  1. ◆ボタンのDefault状態をコンポーネント化
  2. ◆複製(Ctrl/Cmd+D)してHover状態のデザインに変更
  3. ◆同様にDisabled・Pressed状態も作成

ステップ2: バリアントセットにまとめる

  1. ◆作成した複数のコンポーネントをすべて選択
  2. ◆右パネルの「Combine as variants」をクリック
  3. ◆紫色の点線枠が表示されたらバリアントセット完成

ステップ3: プロパティを命名

  1. ◆バリアントセットを選択して右パネルの「Variant properties」を確認
  2. ◆自動生成された「Property 1」を分かりやすい名前に変更(例: State)
  3. ◆各バリアントの値も命名(Default / Hover / Disabled)

コンポーネントプロパティ

バリアントとプロパティの違い

Figma 2022年以降、コンポーネントプロパティ機能が追加されました。バリアントが「見た目の状態違い」を管理するのに対し、プロパティは「インスタンスのカスタマイズ可能な部分」を定義します。

主なプロパティ種類:

プロパティ用途例
Booleanオン/オフの切り替えアイコン表示/非表示
Textテキスト内容の変更ボタンラベル
Instance swap子コンポーネントの差し替えアイコンの種類変更
Variantバリアントの選択State: Default/Hover

プロパティの設定手順

  1. ◆マスターコンポーネントを選択
  2. ◆右パネルの「Properties」セクションで「+」をクリック
  3. ◆プロパティの種類を選択して名前と初期値を設定
  4. ◆インスタンスを選択すると右パネルにプロパティが表示され、個別に変更可能

インスタンスの操作

インスタンスのオーバーライド

インスタンスでは以下の要素を個別にオーバーライド(上書き)できます。

  • ◆テキスト内容
  • ◆画像・アイコン
  • ◆色(カラースタイルが適用されている場合も、別のスタイルや色に変更可能)
  • ◆子要素の表示/非表示

マスターへのリセット

インスタンスで変更した内容をマスターに戻したい場合:

  1. ◆インスタンスを選択
  2. ◆右クリック → 「Reset all overrides」

インスタンスを切り離す

コンポーネントの連携を解除してインスタンスをフリーな要素に変換したい場合:

  1. ◆インスタンスを選択
  2. ◆右クリック → 「Detach instance」(または Ctrl/Cmd+Alt+B)

⚠️ Detachは不可逆操作です。デタッチ後はマスターの変更が反映されなくなります。本当に必要な場合以外は使わないようにしてください。


ネストコンポーネント(入れ子)

ネストとは

コンポーネントの中に別のコンポーネントを配置することを「ネスト」と言います。例えば、ボタンコンポーネントの中にアイコンコンポーネントを入れると、アイコンの種類だけをインスタンスで切り替えられます。

ネストの典型的な構造:

  • ◆Card コンポーネント
    • ◆Avatar コンポーネント(ネスト)
    • ◆Badge コンポーネント(ネスト)
    • ◆Button コンポーネント(ネスト)

ネストのメリット

  • ◆アバター画像を変えるだけで、カード全体が更新される
  • ◆ボタンのスタイルをカードインスタンスから直接切り替えられる
  • ◆変更が木構造で伝播するため、管理が一元化される

Atomicデザインとの対応

Atomic Designはデザインシステムを5階層で構造化する方法論です。Figmaのコンポーネント機能はこの考え方と完全に一致します。

階層内容Figmaでの実装
Atoms(原子)ボタン・テキスト・アイコン・インプット基本コンポーネント
Molecules(分子)検索バー・フォームフィールド・カードAtomsのネスト
Organisms(有機体)ヘッダー・フッター・記事一覧Moleculesのネスト
Templatesページレイアウトフレーム + Organisms
Pages実際のコンテンツを含む画面テンプレートにコンテンツ適用

🏋️実践ワーク

  1. ◆以下の仕様でボタンコンポーネントを作成してください。
    • ◆サイズ: 幅120px、高さ44px、角丸8px
    • ◆フォント: 14px Medium、色: 白
    • ◆背景: Primary/500(#6366f1)のカラースタイルを適用
  2. ◆同じボタンをVariantとして4パターン作成してください。
    • ◆Default: 背景 #6366f1
    • ◆Hover: 背景 #4338ca
    • ◆Disabled: 背景 #c7d2fe、テキスト #818cf8
    • ◆Loading: 背景 #6366f1、テキストを「処理中...」に変更
  3. ◆バリアントセットを作成し、インスタンスを3つ配置して、それぞれ異なるStateを設定してください。
  4. ◆Boolean Propertyを追加して「左アイコンあり/なし」を切り替えられるようにしてください。

📝まとめ

コンポーネントとバリアントはFigmaが提供する最も強力な機能です。一度正しく設計すれば、何百ものスクリーンにわたる変更が一箇所の修正で完了します。プロパティ・インスタンス・ネストを組み合わせることで、柔軟性と一貫性を両立したデザインシステムが構築できます。これでFigmaマスターコースの第一章「基礎編」が完了です。次章ではプロトタイプとHandoffを学びます。

理解度チェック

3問

全問正解でこのレッスンが「完了」になり、コースの全レッスンを完了すると修了証が発行されます。解説つき・何度でも挑戦できます。

  1. Q1.ボタンを多数の画面に配置済みで、全ボタンの角丸を変えたくなりました。本文に沿った方法はどれですか?

  2. Q2.ボタンのDefault・Hover・Disabledなどの状態違いを、1つのセットとして整理する機能はどれですか?

  3. Q3.ボタンの左アイコンを、インスタンスごとに表示・非表示で切り替えられるようにしたい場合、適したプロパティはどれですか?

すべての問題に答えると押せます

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