配色はデザインの中で最も「感覚的」と思われがちですが、実は明確なルールと手順があります。センスがなくても、正しい手順でカラーパレットを作れば、プロっぽい配色が実現できます。このレッスンでは色の基礎理論からFigmaのカラースタイル設定、実務で使える60-30-10ルールまでを一気に習得します。
60-30-10ルール + Figmaカラースタイル設計
すべての色は3つの属性で定義できます。
| 属性 | 英語 | 意味 | 例 |
|---|---|---|---|
| 色相 | Hue | 色の種類(赤・青・緑など) | 0°=赤, 120°=緑, 240°=青 |
| 彩度 | Saturation | 色の鮮やかさ | 0%=グレー, 100%=純色 |
| 明度 | Lightness | 色の明るさ | 0%=黒, 50%=純色, 100%=白 |
FigmaのカラーピッカーはHSLモードで操作できます。HSLを使いこなすと、「この色の薄いバージョン」「暗いバージョン」を直感的に作れます。
| 色グループ | 温度 | 心理効果 | 適した用途 |
|---|---|---|---|
| 赤・オレンジ・黄 | 暖色 | 活発・緊急・食欲 | CTA・警告・フード系 |
| 青・紫・藍 | 寒色 | 信頼・冷静・技術 | SaaS・金融・医療 |
| 緑・黄緑 | 中性 | 自然・安全・成長 | 環境・ヘルス・農業 |
| グレー・白・黒 | 無彩色 | 中立・洗練・高級 | 背景・余白・ミニマル |
💡 BtoB SaaSに青系が多いのは、「信頼・安定・技術」という心理効果を狙っているためです。デザイン上の好みよりも、ターゲットユーザーの心理に合わせた色選びが重要です。
色相環で正反対に位置する2色の組み合わせ。強いコントラストとエネルギーを生みます。
色相環で隣接する2〜3色の組み合わせ。統一感と調和を生みます。
色相環を120°ずつ等分した3色の組み合わせ。バランスよく活気があります。
同じ色相の明度・彩度違いの組み合わせ。洗練されたミニマルな印象になります。
配色の黄金比率として知られる「60-30-10ルール」は、インテリアデザインからUI/UXまで広く使われる実用的なガイドラインです。
| 役割 | 比率 | 内容 | 例 |
|---|---|---|---|
| ベースカラー | 60% | 背景・余白・サーフェス | 白・薄いグレー・淡いカラー |
| メインカラー | 30% | ヘッダー・サイドバー・主要UI | ブランドカラー |
| アクセントカラー | 10% | CTAボタン・強調・通知 | 補色・鮮やかな色 |
アクセントカラーは使用面積が少ないほど目立ちます。10%を超えると「どこに注目すればよいか」が曖昧になります。
まずFigmaの外でカラーパレットを設計します。推奨ツール: Coolors(coolors.co)、Realtime Colors(realtimecolors.com)
最低限定義すべき色:
/ でカテゴリ分けが可能(例: Primary/500, Neutral/200)⚠️ カラースタイルを登録せずに色を設定すると、後でブランドカラーを変更する際に全要素を手作業で変える羽目になります。必ずスタイルを使ってください。
カラースタイルを作成したら、テキスト色と背景色の組み合わせを確認します。
Figmaプラグインで確認:
WCAG AA基準(最低ライン):
| 組み合わせ例 | コントラスト比 | 判定 |
|---|---|---|
| 白文字 on #6366f1 | 4.47:1 | AA大テキストのみ可 |
| 白文字 on #4338ca | 7.9:1 | AAA合格 |
| #1e293b文字 on 白 | 14.6:1 | AAA合格 |
| #94a3b8文字 on 白 | 2.6:1 | 不合格 |
Primary/500: #6366f1Primary/700: #4338caAccent/500: #f59e0bNeutral/50: #f8fafcNeutral/900: #0f172aNeutral/600(#475569)のテキストを配置し、コントラスト比をプラグインで確認してください。配色は「センス」ではなく、色の3属性の理解・配色パターンの選択・60-30-10ルールの適用・アクセシビリティ確認という手順で設計できます。Figmaのカラースタイルは反復の原則を実現し、後からの一括変更を可能にします。次のレッスンでは同じアプローチをタイポグラフィに適用します。
全問正解でこのレッスンが「完了」になり、コースの全レッスンを完了すると修了証が発行されます。解説つき・何度でも挑戦できます。
Q1.アクセントカラーを見出しや背景にも多用した結果、どこを押せばよいか分かりにくくなりました。本文に沿った改善はどれですか?
Q2.金融系サービスのUIで信頼や安定の印象を狙う場合、本文の色温度の表から選ぶべき色はどれですか?
Q3.同じ色相の濃淡だけで配色するモノクロマティックで、特に注意すべき点として本文が挙げているのはどれですか?
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