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コース/デザインシステム構築・運用上級講座/アクセシビリティ設計の実践
5 / 10
レッスン 5
25分

アクセシビリティ設計の実践

📝 最後に理解度チェック(3問)があります
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アクセシビリティ設計の実践

はじめに

アクセシビリティ(a11y)は、障がいの有無や環境に関わらず、すべてのユーザーがプロダクトを利用できるようにする設計思想です。法的要件としても重要性が高まっており、2024年4月の障害者差別解消法改正により、日本の民間企業にも合理的配慮が義務化されました。デザインシステムにアクセシビリティを組み込むことで、プロダクト全体の品質を底上げできます。

WCAG 2.1の4原則

Web Content Accessibility Guidelines(WCAG)の基本原則を理解しましょう。

  • ◆知覚可能: 情報やUIコンポーネントを、ユーザーが知覚できる方法で提示する。画像に代替テキスト、動画に字幕など
  • ◆操作可能: UIコンポーネントとナビゲーションを操作可能にする。キーボードだけで全機能が使えること
  • ◆理解可能: 情報とUIの操作が理解できるようにする。一貫性のあるナビゲーション、エラーメッセージの明確化
  • ◆堅牢: コンテンツが現在および将来の技術で解釈できるようにする。正しいHTMLマークアップ、ARIA属性

カラーとコントラスト

色のアクセシビリティはデザインシステムの根幹に関わります。

  • ◆コントラスト比: 通常テキストは4.5:1以上、大きなテキスト(18pt=24px以上、または14pt≒18.7px以上の太字)は3:1以上が必須
  • ◆色だけに頼らない: エラー表示を赤色だけで表現しない。アイコンやテキストラベルを併用する
  • ◆チェックツール: Figmaプラグイン「Stark」やChrome拡張「axe DevTools」で検証
  • ◆ダークモード: ダークモードでもコントラスト比を満たすことを確認する。薄い背景色に注意

キーボードアクセシビリティ

マウスなしでも全機能が使えるようにする設計です。

  • ◆タブ順序: Tab キーでフォーカスが自然な順序(左上→右下)で移動すること。tabindex の適切な設定
  • ◆フォーカスインジケータ: 現在フォーカスされている要素が視覚的に明確であること。outlineを消さない
  • ◆キーボードショートカット: 頻繁に使う操作にはショートカットを用意。Escでモーダルを閉じるなど
  • ◆フォーカストラップ: モーダル表示中はモーダル内にフォーカスを閉じ込める

コンポーネントのARIA設計

各コンポーネントに必要なARIA属性を定義します。

  • ◆ボタン: 基本はネイティブのbutton要素を使う(role="button"はdiv等で代用する場合のみ付与)、aria-label(テキストがない場合)、aria-disabled
  • ◆モーダル: role="dialog"、aria-modal="true"、aria-labelledby(タイトルへの参照)
  • ◆タブ: role="tablist"、role="tab"、role="tabpanel"、aria-selected
  • ◆トースト: role="alert"またはrole="status"、aria-live="polite"
  • ◆ドロップダウン: 選択肢から選ぶ用途はrole="listbox"・role="option"(操作コマンドを並べるメニューの場合のみrole="menu"・role="menuitem")、aria-expanded、aria-haspopup

テストと監査

アクセシビリティを継続的に検証する仕組みを構築します。

  • ◆自動テスト: axe-core、Lighthouse のアクセシビリティスコアをCI/CDに組み込む
  • ◆スクリーンリーダーテスト: VoiceOver(Mac)、NVDA(Windows)で実際に操作して検証
  • ◆キーボードテスト: マウスを使わずにサイト全体を操作できるか確認
  • ◆ユーザビリティテスト: 実際の障がい者ユーザーにプロダクトを使ってもらいフィードバックを得る

🏋️実践ワーク

以下の課題に取り組みましょう。

  • ◆自分のプロダクトのカラーパレットをStarkでコントラスト比チェックしてみましょう
  • ◆キーボードだけで自分のサイトを操作し、問題点をリストアップしてみましょう
  • ◆ボタン、モーダル、フォームの3コンポーネントにARIA属性を追加してみましょう

📝まとめ

アクセシビリティはデザインシステムの品質の根幹です。WCAG 2.1の4原則を理解し、カラーコントラスト、キーボード操作、ARIA属性を適切に設計することで、すべてのユーザーに使いやすいプロダクトを実現できます。次の章では、レスポンシブデザインシステムの設計を学びます。

理解度チェック

3問

全問正解でこのレッスンが「完了」になり、コースの全レッスンを完了すると修了証が発行されます。解説つき・何度でも挑戦できます。

  1. Q1.フォームの入力エラーを、入力欄の枠線を赤くすることだけで示しています。本文に沿う改善として適切なのはどれですか。

  2. Q2.見た目がすっきりしないので、ボタンのフォーカス時に出るoutlineを消したいと相談されました。本文に沿う判断はどれですか。

  3. Q3.axe-coreをCIに組み込み、自動テストの違反はゼロになりました。本文のテストと監査の考え方に沿う次の取り組みはどれですか。

すべての問題に答えると押せます

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