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コース/Canvaデザイン実践講座/チラシ・ポスター・名刺の制作
6 / 8
レッスン 6
25分

チラシ・ポスター・名刺の制作

📝 最後に理解度チェック(3問)があります
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印刷物制作の基礎とCanvaの活用

チラシ・ポスター・名刺——これらの印刷物は「画面で見る」デザインとは別のルールが存在します。塗り足しを知らなければ白フチが出てしまい、解像度が低ければ印刷がぼやけます。このレッスンでは、Canvaで印刷用デザインを作る際に必須の知識と、印刷会社への入稿までの全フローを学びます。


印刷物デザインの3大ルール

印刷物の塗り足しと安全マージン印刷物の塗り足しと安全マージン

ルール1: 塗り足し(Bleed)3mmを必ず設ける

印刷物は紙を裁断して仕上げます。裁断には最大±2mmの誤差があります。背景色や写真を仕上がりサイズぴったりで終わらせると、裁断のズレで端に白い余白が出ることがあります。これを防ぐために、デザインを仕上がりサイズより3mm大きくはみ出させる「塗り足し」が必要です。

ゾーン説明サイズ
塗り足し(Bleed)背景・写真をここまで伸ばす仕上がり+3mm(四辺)
仕上がりサイズ(Trim)実際にカットされる線A4=210x297mm
安全マージン(Safe)テキスト・ロゴはここに収める仕上がり−3mm(内側)

ルール2: 解像度300〜350dpiを確保

画面表示は72〜96dpiで十分ですが、印刷では目安として300〜350dpiが必要です。Canvaでは「PDF(印刷)」を選ぶと印刷向けの高解像度で書き出されます。

⚠️ 注意: ネットから拾ってきた画像は多くの場合72dpiです。低解像度の画像を印刷すると、画面では綺麗に見えてもプリントするとぼやけます。Canvaの素材ライブラリから使用するか、高解像度の素材を使いましょう。

ルール3: CMYKカラー

画面はRGBカラー(光の三原色)、印刷はCMYKカラー(インクの四原色)を使います。RGBで鮮やかに見えた色がCMYKに変換すると暗くなることがあります。特に鮮やかな赤・オレンジ・蛍光系の色は注意が必要です。

💡 CanvaのCMYK出力: 「印刷用PDF」ダウンロード時に「CMYKカラー」オプションをオンにすると、CMYKで書き出されます(Canva Proの機能)。


チラシA4デザインの作り方

カスタムサイズの設定

Canvaで「カスタムサイズ」を選び、216 x 303mm(A4 + 四辺3mm塗り足し)で作成します。塗り足し込みのサイズで制作することが重要です。

レイアウトの基本構成(A4チラシ)

  1. ◆ヘッダーゾーン(上30%): キャッチコピー・メインビジュアル。最初に目が行く場所
  2. ◆ボディゾーン(中50%): サービス内容・商品情報・特徴3〜5点
  3. ◆CTAゾーン(下20%): 電話番号・QRコード・地図・申し込み方法

チラシデザインの原則

項目推奨
フォント種類最大2種類(見出し用 + 本文用)
色数3色以内(背景・メイン・アクセント)
余白各辺最低10mm以上(安全マージン込み)
画像高解像度のみ(300dpi以上)

ポスターデザイン

ポスターはチラシより大きく、遠くから見られることを前提にします。

ポスターデザインの特徴

  • ◆文字を大きく・少なく: 遠くから見ても読めるサイズ。見出しは最低24pt以上
  • ◆コントラストを強く: 淡い色同士の組み合わせは視認性が低下する
  • ◆1メッセージに絞る: ポスターは「一瞬で伝わる」ことが命

主要ポスターサイズ

サイズ寸法用途
B2515 x 728mm店舗外壁・駅構内
B3364 x 515mm店頭・イベント
A1594 x 841mm大型展示
A2420 x 594mm店内掲示

名刺デザイン

名刺は日本標準サイズ91 x 55mm(海外標準は88.9 x 50.8mm)。塗り足し込みでは97 x 61mmで作成します。

名刺に必ず入れる情報

  1. ◆会社名・ロゴ
  2. ◆氏名(ふりがな)
  3. ◆役職
  4. ◆電話番号(直通・携帯)
  5. ◆メールアドレス
  6. ◆会社住所
  7. ◆Webサイト・SNS(必要に応じて)

💡 名刺デザインのコツ: 裏面を活用しましょう。表は日本語、裏は英語にすると海外取引先にも対応できます。または裏面をQRコードやサービス一覧にする「働く名刺」にする方法も効果的です。


印刷用PDF設定と入稿フロー

Canvaからの入稿PDF作成手順

  1. ◆デザイン完成後「共有」→「ダウンロード」をクリック
  2. ◆ファイル形式で「PDF(印刷)」を選択
  3. ◆「塗り足し」をオンにする(これが最重要)
  4. ◆「CMYKカラー」をオンにする(Canva Proのみ)
  5. ◆「トンボ」をオンにする(印刷会社がカット位置を判断するための印)
  6. ◆ダウンロードして入稿ファイルとして使用

印刷発注フロー

ステップ1: 印刷会社選択 ラクスル・プリントパック・グラフィックなどのオンライン印刷サービスが低コストで便利です。

ステップ2: 仕様決定 用紙の種類(コート紙・マット紙・上質紙)、部数、片面/両面、仕上げ(PP加工・ニス)を決定します。

ステップ3: データ入稿 印刷会社のテンプレートに合わせてデータを作成し、入稿。自動チェックで問題がないか確認します。

ステップ4: 色校正(必要に応じて) 重要な案件では「色校正」(本番前の試し刷り)を依頼します。追加費用がかかりますが色のズレを事前に確認できます。

用紙特徴向いている用途
コート紙光沢あり・発色鮮やかチラシ・ポスター・カタログ
マット紙光沢なし・落ち着いた質感会社案内・名刺・高級感
上質紙ざらつきあり・書き込み可能メモ帳・書類・封筒

⚠️ 入稿前チェックリスト: ①塗り足し3mmあるか ②フォントがアウトライン化されているか(Canva PDFは自動処理) ③画像が高解像度か ④テキストが安全マージン内か——この4点を必ず確認しましょう。


🏋️実践ワーク

以下のワークを実施してください。

  1. ◆A4チラシ制作: Canvaで216x303mm(塗り足し込み)のカスタムサイズを作成し、自社サービスのチラシを1枚デザインする。ヘッダー・ボディ・CTAの3ゾーン構成を意識する
  2. ◆名刺デザイン: 97x61mm(塗り足し込み)で両面名刺をデザインする。表:日本語情報、裏:英語またはサービス一覧
  3. ◆入稿PDF作成: 作成したチラシを「PDF(印刷)」形式で塗り足し・CMYKオプションをオンにしてダウンロードし、トンボが表示されていることを確認する
  4. ◆印刷会社で見積もり: ラクスルなどのオンライン印刷サービスでA4チラシ100部の見積もりを取り、コート紙とマット紙の価格差を確認する

📝まとめ

印刷物デザインの核心は「塗り足し3mm・解像度300〜350dpi・CMYK」の3ルールです。Canvaはこれらを自動でカバーするオプションを備えており、正しい設定で出力すれば印刷会社への入稿データが作れます。チラシはヘッダー・ボディ・CTAの3ゾーン構成、名刺は裏面も活用する意識を持つことで、印刷物の効果が格段に高まります。次のレッスンでは動画制作を学びます。

理解度チェック

3問

全問正解でこのレッスンが「完了」になり、コースの全レッスンを完了すると修了証が発行されます。解説つき・何度でも挑戦できます。

  1. Q1.仕上がりサイズ100×148mmのDMをCanvaで作ります。本文の塗り足しルールに沿って作成するサイズはどれですか。

  2. Q2.背景写真を仕上がりサイズぴったりで終わらせたチラシを、そのまま入稿しようとしています。本文に沿った修正はどれですか。

  3. Q3.画面上で鮮やかな蛍光オレンジを使ったチラシを印刷します。色味が心配な場合、本文に沿った対応はどれですか。

すべての問題に答えると押せます

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