Shopifyストアの中心は「商品」です。商品情報の入力品質が、売上・SEO・在庫管理・広告パフォーマンスのすべてに直結します。タイトルの付け方ひとつで検索順位が変わり、バリアントのSKU設定を省略すると倉庫連携で深刻な問題が起きます。このレッスンでは、商品登録画面に並ぶすべての項目の意味と最適な設定方法を体系的に解説します。初めて登録する方も、すでに登録済みで見直したい方も、このレッスンをチェックリストとして活用してください。
Shopify商品登録 — 全設定項目マップ
商品登録は大きく「基本情報・価格/在庫・バリエーション/配送・SEO設定」の4ブロックで構成されています。それぞれを順番に解説します。
商品タイトルはSEOに最も大きく影響する項目です。Shopifyはデフォルトで商品タイトルをページの<title>タグとH1に使用します。以下の原則で書きましょう。
タイトル構成の推奨パターン 「[ブランド名] [商品の特徴] [商品カテゴリ] — [サイズ/容量等の補足]」
悪い例: 「シャツ001」 良い例: 「BRAND 吸湿速乾 メンズUVカットシャツ — S/M/L対応・春夏モデル」
商品名に主要キーワードを含めつつ、ユーザーが見ても購入したくなる表現を心がけます。キーワードの羅列はGoogleのスパム評価につながるため避けてください。
説明文はリッチテキストエディタで編集できます。ただしShopifyの標準エディタはHTMLを直接書くよりも限定的です。以下の要素を含めると転換率が向上します。
| 要素 | 内容例 | 効果 |
|---|---|---|
| 商品の特徴リスト | 箇条書きで5〜7項目 | 一目で特徴が把握できる |
| 素材・仕様の詳細 | 素材比率・サイズ展開・重量 | 購入迷いを減らす |
| 使用シーン・ターゲット | 「通勤・出張・アウトドアに」 | 共感を生む |
| ケア方法・注意事項 | 洗濯表示・取り扱い注意 | 返品・クレーム防止 |
| サイズ表 | 実寸を記載(着用モデルの身長・サイズも) | 返品率低下 |
💡 説明文のSEO: 検索エンジンは説明文のテキストもインデックスします。主要キーワードと関連キーワードを自然な文脈で含めましょう。「このシャツは速乾素材でできており、アウトドアや登山にも最適です」のように使用シーンを具体的に書くと、ロングテール検索でのヒット率が上がります。
商品画像はECサイトの中で最も購買意欲に影響する要素です。以下を満たした画像を準備しましょう。
⚠️ 画像サイズと表示速度: 高解像度の画像はそのままアップすると容量が大きくなりページ速度が落ちます。WebPフォーマットへの変換や、Shopifyアプリ「Crush.pics」などで最適化することを推奨します。
| 項目 | 説明 | 活用方法 |
|---|---|---|
| 価格 | 実際に購入者が支払う金額 | 通常販売価格を入力 |
| 比較価格 | 定価・元値(取り消し線で表示) | セール時に元の定価を入力してお得感を演出 |
| 原価 | 仕入れ値・製造原価(非公開) | 利益計算・Shopify Analyticsの利益レポートに使用 |
比較価格を入力すると、価格の横に取り消し線付きの金額が表示され「SALE」バッジが自動で付きます。セール以外の通常時は比較価格を空欄にしてください。
SKU(在庫管理番号)は必ず設定してください。 SKUは在庫管理・CSVエクスポート・倉庫管理システムとの連携・広告フィードの管理に不可欠です。省略すると後から一括対応が必要になり、大きな工数がかかります。
SKUの命名規則例: 「ブランドコード-カテゴリ-カラーコード-サイズ」→「BRD-SHT-BLU-M」
| 在庫設定項目 | 説明 |
|---|---|
| 数量を追跡する | ONにすると在庫数が減るたびに自動更新 |
| 在庫切れ時も販売を続ける | ONにするとバックオーダー可能になる(受注生産品などに有用) |
| バーコード(JANコード) | Googleショッピング等への商品登録で必要。Amazonと同時出品の場合は必須 |
バリエーションとは、同一商品の色・サイズ・素材などのバリエーションです。Shopifyではオプション名(例:「カラー」「サイズ」)とその値(例:「ブルー」「Mサイズ」)を定義すると、その組み合わせごとにバリアントが自動生成されます。
💡 バリアント画像の設定: 色ごとに異なる画像を表示させたい場合、各バリアントに画像を紐付けます。設定するとユーザーが色を選択したときに対応画像に自動切り替わり、転換率が向上します。
バリアントが多い商品(30バリアント以上)は管理が煩雑になります。そのような場合は「Shopify管理画面からCSVエクスポート → スプレッドシートで一括編集 → CSVインポート」のフローで一括更新する方が効率的です。
商品登録画面の最下部にある「検索エンジンのリスティングをプレビュー」セクションから、個別のSEOタイトルとメタディスクリプションを設定できます。
ページタイトル(最大70文字) 主要キーワードを先頭に配置し、ブランド名をパイプ(|)区切りで末尾に追加します。例: 「吸湿速乾 メンズUVカットシャツ Mサイズ ブルー | ブランド名」
メタディスクリプション(最大160文字) 検索結果に表示されるテキストです。商品の最大の特徴1〜2つと購入を促すCTA(「今すぐ購入」「送料無料」等)を含めると、クリック率が向上します。
Shopifyは商品タイトルを自動でURLハンドルに変換しますが、日本語タイトルはURLエンコードされて長くなります。必ず手動で英数字のハンドルに変更してください。
| NG例 | OK例 |
|---|---|
| /products/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%84 | /products/brand-uvcut-mens-shirt |
| /products/shirt001 | /products/uvcut-shirt-mens-blue |
⚠️ 公開後のURLハンドル変更: 商品を公開後にURLハンドルを変更するとURLが変わります。Shopifyは変更時に旧URLから新URLへの301リダイレクトを自動設定するため旧URLへの被リンクも引き続き機能しますが、評価の移転には時間がかかり、外部サービスへの商品登録(Google、楽天等)はURL更新が必要です。公開前に確定させるのが最善です。
以下のワークを実施してください。
商品登録は「一度設定したら終わり」ではなく、SEO・在庫管理・広告連携の基盤となる継続的な資産です。タイトルにキーワードを含め、URLを英数字に統一し、SKUを全バリアントに設定し、altテキストを画像ごとに書く——この4つの習慣を最初から身につけることで、ストアが成長するにつれて管理コストを大幅に抑えられます。「後で直せばいい」という判断が、商品数が増えたときに数日分の修正作業になって返ってきます。最初の1商品から正しく設定する習慣を作りましょう。
全問正解でこのレッスンが「完了」になり、コースの全レッスンを完了すると修了証が発行されます。解説つき・何度でも挑戦できます。
Q1.SKU(在庫管理番号)の設定について、本文の考え方に合うものはどれですか?
Q2.セール期間が終わり、通常価格に戻します。本文に沿った「比較価格」の扱いはどれですか?
Q3.日本語タイトルの商品を公開前に登録しています。URLハンドルの扱いとして本文に沿うものはどれですか?
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