Shopifyは2006年にカナダで創業されたECプラットフォームで、現在は世界175か国・170万以上のストアが使用しています。「誰でも、どんな規模でも、本格的なECを構築できる」というコンセプトのもと、スタートアップから上場企業まで幅広く採用されています。日本では2017年ごろから急速に普及し、越境ECを行う日本企業の多くがShopifyを採用しています。このレッスンでは、Shopifyのアカウント作成から初期設定完了まで、ステップバイステップで進めます。
Shopify初期設定
Shopifyはクレジットカード不要で3日間の無料トライアルが利用できます。まず shopify.com にアクセスし、メールアドレスを入力してトライアルを開始します。ストア名(例:「my-brand-store」)を入力する際は、初期URL(my-brand-store.myshopify.com)にも使われるため英数字・ハイフンで設定します。顧客に表示されるストア名は後から設定画面で変更できますが、myshopify.comのURLは自由には変更できません。ただしカスタムドメイン(例:mybrand.jp)を設定すれば顧客に見えるURLはカスタムドメインになるため、実際の運営への影響はほとんどありません。
💡 ストア名とドメインの関係: アカウント作成時のストア名はデフォルトで「storename.myshopify.com」というURLになります。このmyshopify.comのサブドメインは自由には変更できません(変更できるのは1回のみ)が、カスタムドメイン(例:mybrand.jp)を別途取得・設定することで実際のストアのURLをブランド名に変更できます。
無料トライアル終了後は有料プランへの切り替えが必要です。Shopifyのプランは4段階あり、ビジネス規模と必要な機能に応じて選択します。
| プラン | 月額(月払い) | 月額(年払い) | 取引手数料(外部決済) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Basic | 4,850円 | 3,650円 | 2.0% | 追加スタッフアカウントなし |
| Grow | 13,500円 | 10,100円 | 1.0% | スタッフ5名まで |
| Advanced | 58,500円 | 44,000円 | 0.6% | スタッフ15名まで・外部配送業者のリアルタイム送料 |
| Plus | 368,000円〜 | — | 0.2% | 大規模EC・カスタマイズ対応 |
※2026年9月時点の日本向け公式料金ページの金額です。料金やプランは改定されることがあるため、最新の情報は公式サイトで確認してください。
初めてShopifyを始める場合はほぼすべてのケースでBasicプランで十分です。手数料の差で月額料金の差額を回収できる売上規模になったタイミングで、Growプラン以上への移行を検討します。たとえば月払いの月額差は8,650円なので、外部決済サービスを使う場合は取引手数料の差(2%→1%)で月商約87万円、Shopify Paymentsを使う場合はカード手数料の差(3.55%→3.4%)で月商約580万円が目安です。
⚠️ 年払いで25%コスト削減: Shopifyは年払い(Annual)を選ぶと月払いと比べて約25%割引になります。Basicなら月払い4,850円→年払い3,650円(月換算)。ただし年間一括払いのため、短期間でのプラン変更・解約を検討する場合は月払いから始めるのが安全です。
プランを選択したら、管理画面左下の「Settings(設定)」から基本情報を入力します。
ストア詳細
ストアの住所 事業所(または自宅)の住所を正確に入力します。請求書・配送料計算・税務書類に使用されます。
スタンダードとタイムゾーン
クレジットカード情報を入力します。VISAまたはMastercardが使えます。月次で自動引き落としされます。
Shopifyにはプライバシーポリシー・返金ポリシー・利用規約・配送ポリシーの4種類のテンプレートが用意されています。Settings → Legal から「Create from template(テンプレートから作成)」ボタンでひな形を生成し、ブランド名や具体的な条件を書き換えて使います。日本語化は手動で行う必要があります。
| ポリシー | 説明 | 重要度 |
|---|---|---|
| プライバシーポリシー | 個人情報の取得・利用方法 | 法的必須(個人情報保護法) |
| 返金・返品ポリシー | 返品・交換・返金の条件 | トラブル防止に必須 |
| 利用規約 | サービス利用のルール | 法的トラブル防止 |
| 配送ポリシー | 配送方法・日数・送料 | 購入前の安心感に直結 |
日本向けのストアを運営する場合、以下の設定が必須です。
Settings → General → Store currency で「Japanese yen(JPY)」を選択します。通貨を設定すると商品価格の表示が円(¥)になります。なお、すでに商品を登録した後に通貨を変更すると価格の再入力が必要になるため、開店前に必ず設定してください。
⚠️ Shopify Paymentsの通貨と売上通貨の違い: 複数の通貨で価格表示(たとえばUSD表示とJPY表示の両方)をしたい場合は、Shopify Paymentsの「複数通貨」機能をオンにします。日本円のみで販売する場合はこの設定は不要です。
Settings → Languages から「日本語を追加(Add language)」を選択します。ただしShopifyの管理画面(バックエンド)の日本語化と、顧客向けのストアフロント(フロントエンド)の日本語化は別々の設定です。
テーマのテキスト翻訳は「Online Store → Themes → ︙(三点メニュー)→ Edit default theme content」から行います。
Settings → General → Standards and formats → Time zone で「(GMT+09:00)Osaka, Sapporo, Tokyo」を選択します。これを設定しないと注文日時・レポートの時刻がずれてしまい、売上分析に支障が出ます。
Shopifyで最も重要な初期設定のひとつが決済方法です。
Shopify公式の決済サービスです。Shopify Paymentsを有効化すると、外部決済プロバイダー(Stripe等)を使った場合にかかる取引手数料(0.2〜2%)が完全に0%になります。対応決済方法はクレジットカード(VISA・Mastercard・Amex・JCB)・コンビニ支払い・PayPay・楽天Payなどです。
設定手順: Settings → Payments → Shopify Payments → 「完了(Complete account setup)」から本人確認書類(運転免許証または個人番号カード)をアップロードして審査申請します。審査は通常1〜3営業日で完了します。
| 決済方法 | 特徴 |
|---|---|
| 代金引換 | 日本独自のニーズ。ヤマト・佐川と提携 |
| Amazon Pay | Amazonアカウントで支払い。信頼感向上 |
| PayPay | QRコード決済。20〜40代に強い |
| Shop Pay | Shopify独自の1クリック決済。転換率向上 |
設定が完了したら、ストアのパスワードを解除して一般公開します。
Online Store → Preferences → Password protection セクションで「Restrict access to your online store(オンラインストアへのアクセスを制限する)」のチェックを外し、「Save(保存)」をクリックします。これでストアのURLが世界中からアクセス可能になります。
💡 公開前チェックリスト: ①ストア通貨がJPYになっているか ②タイムゾーンが東京になっているか ③法的ポリシー4種が設定されているか ④決済方法が1種類以上有効になっているか ⑤テスト注文を入れて購入フローを確認したか、の5点を必ず確認しましょう。
以下のワークを実施してください。
Shopifyの初期設定は「アカウント作成→プラン選択→基本情報入力→通貨・言語・タイムゾーン設定→決済設定→公開」の6ステップで完了します。特に通貨(JPY)・タイムゾーン(東京)・法的ポリシー4種・Shopify Paymentsの設定は開店前に必ず完了させる最重要項目です。Shopify Paymentsを有効化することで取引手数料が0%になり、売上増加とともに節約効果が大きくなります。公開前には必ずテスト注文で購入フロー全体を確認してから本番運用を始めましょう。
全問正解でこのレッスンが「完了」になり、コースの全レッスンを完了すると修了証が発行されます。解説つき・何度でも挑戦できます。
Q1.ストア通貨の設定について、本文が注意点として挙げている内容はどれですか?
Q2.管理画面とストアフロントの日本語化について、本文の説明に合うものはどれですか?
Q3.作成済みストアのURL(myshopify.com)ではなく、ブランド名のURLで運営したい場合、本文に沿う対応はどれですか?
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