「商品はたくさんあるのに、お客さんが目当ての商品にたどり着けない」——これはShopifyストアで最も多いUX課題のひとつです。原因の多くは、コレクションの設計とナビゲーション(メニュー)の構造にあります。このレッスンでは、自動コレクション・手動コレクションの使い分け、メニュー構造の設計原則、コレクションページのフィルター設定、ページ整理の方法を体系的に解説します。ユーザーが迷わないストア設計を学びましょう。
コレクション・ナビ設計 — 自動/手動とメニュー構造
コレクションは「商品の仮想棚」です。1つの商品を複数のコレクションに同時に所属させることができます。メニューはコレクションへの「入り口」となる道標です。
自動コレクションは、「条件に一致した商品を自動的にコレクションに追加する」機能です。条件は以下の属性で設定できます。
| 条件の種類 | 例 |
|---|---|
| 商品タグ | タグ「セール」を持つ商品 |
| 商品タイプ | 商品タイプが「トップス」の商品 |
| 商品ベンダー(ブランド) | ブランドが「Nike」の商品 |
| 価格 | 価格が¥1,000未満の商品 |
| 在庫数 | 在庫が1以上ある商品 |
| 商品の重量 | 重量が500g未満の商品 |
条件は「すべてに一致(AND)」と「いずれかに一致(OR)」のどちらかを選択できます。
「セール」コレクション 条件: タグが「sale」に一致。商品登録時に「sale」タグを付けるだけで自動的にセールコレクションに追加されます。セール終了後はタグを外せば自動でコレクションから除外されます。
「新着」コレクション 条件: 作成日が「過去30日以内」。このコレクションは運用不要で自動メンテナンスされます。
「在庫あり」コレクション 条件: 在庫数が「0より多い」。欠品商品を自動的に除外したコレクションを作れます。
💡 タグ運用の重要性: 自動コレクションの威力を最大化するには、商品タグの命名規則を最初に決めて統一することが重要です。「Sale」「sale」「SALE」がバラバラに存在すると、自動コレクションがうまく機能しません。タグは小文字英数字に統一することを推奨します。
自動コレクションでも、コレクション内の商品の並び順は管理できます。並び順の選択肢は以下のとおりです。
手動コレクションは「編集者が選んだ商品を特定の順番で並べたい」場合に適しています。自動化できない「キュレーション感」や「ストーリー性」のある陳列が可能です。
活用例
⚠️ 手動コレクションの運用コスト: 商品の追加・削除・並び替えは毎回手動で行う必要があります。商品数が多いストアでは自動コレクションを基本とし、手動は特集ページなど限られた用途に絞ることを推奨します。
Shopifyのナビゲーションは「オンラインストア → ナビゲーション」から管理します。主なメニューは以下の3種類です。
ヘッダーメニュー(メインナビゲーション) 全ページのヘッダーに表示される最重要メニューです。アクセス頻度の高いコレクション・特集ページ・会社情報への動線を配置します。項目数は5〜7個程度が視認性の上限です。
フッターメニュー 法的な必須ページ(特定商取引法・プライバシーポリシー・返品ポリシー)へのリンクを配置します。これらを適切に設置することはECサイト運営の法的義務でもあります。
モバイル専用メニュー(ハンバーガーメニュー) テーマによってはモバイル専用のメニューを別途作成できます。スマートフォンからのアクセスが70%以上を占めるECストアでは、モバイルのナビゲーション設計が特に重要です。
階層構造のドロップダウンメニューは、商品カテゴリが多い場合に有効です。「ナビゲーション → メインメニュー → 項目を追加 → 入れ子にする」で設定できます。
ただし階層は2段まで(親 → 子)に抑えることを推奨します。3段以上になるとモバイルでの操作性が著しく低下し、ユーザーが途中で離脱します。
| ページ | 必須/推奨 | 法的義務 |
|---|---|---|
| 特定商取引法に基づく表示 | 必須 | あり(法律で義務付け) |
| プライバシーポリシー | 必須 | 改正個人情報保護法 |
| 返品・交換・キャンセルポリシー | 必須 | なし(但し明示推奨) |
| お問い合わせ | 必須 | なし(但し運営上必要) |
| 会社概要・About | 推奨 | なし(信頼性向上) |
| よくある質問(FAQ) | 推奨 | なし(CS削減効果) |
商品数が50件を超えるコレクションでは、ユーザーが目的の商品を探すのにフィルター機能が不可欠です。フィルターがないと離脱率が高まります。
フィルターは「オンラインストア → ナビゲーション → コレクションとサーチのフィルター」から設定します。ただし、フィルター機能はテーマがサポートしている必要があります。Shopifyの標準テーマ(Dawn・Craft・Refresh等)は標準対応しています。
設定できるフィルター項目
💡 フィルターとタグの連携: フィルターに「タグ」を使う場合、タグの命名規則が整理されていることが前提です。「color_blue」「color_red」のように接頭辞を統一すると、フィルターの表示が整然とします。
以下のワークを実施してください。
コレクションとナビゲーションはストアの「情報アーキテクチャ」です。自動コレクションはタグ運用と組み合わせることで運用コストを最小化できます。メニュー設計では「ユーザーが3クリック以内に目標商品に到達できるか」を常に意識してください。ナビゲーションの改善はSEOにも効果的です。コレクションページのURLとタイトルを最適化することで、カテゴリキーワードでの検索流入が期待できます。コレクション設計を一度正しく行えば、ストアの成長に伴う追加商品も自動的に整理されていきます。
全問正解でこのレッスンが「完了」になり、コースの全レッスンを完了すると修了証が発行されます。解説つき・何度でも挑戦できます。
Q1.スタッフが週替わりで選んだ商品を、任意の順番で特集したい場合に本文が勧めるコレクションはどれですか?
Q2.自動コレクションが意図どおりに機能しない原因として、本文が注意を促している点はどれですか?
Q3.商品カテゴリが多く、ドロップダウンメニューを作ります。本文の推奨に沿う設計はどれですか?
完全無料・クレジットカード不要
EC売上最大化戦略
EC(電子商取引)における売上は、たった1つの方程式で表現できます。売上 = 訪問数 × CVR × 客単価。
25分無料公開
EC売上最大化戦略
商品ページはECサイトにおける最重要のコンバージョンポイントです。
25分本文は無料で閲覧可
EC売上最大化戦略
カゴ落ち(Cart Abandonment)とは、ECサイト訪問者がカートに商品を追加したにもかかわらず、購入を完了せずにサイトを離脱してし
25分本文は無料で閲覧可
EC売上最大化戦略
メールマーケティングとCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)は、ECにおけるLTV(顧客生
25分本文は無料で閲覧可
EC売上最大化戦略
SNSはECサイトにとって「発見のチャネル」として今や欠かせない存在です。
25分本文は無料で閲覧可
EC売上最大化戦略
EC事業において広告は「売上の蛇口」です。
25分本文は無料で閲覧可