D
DigiSchool
コース一覧カテゴリブログ
ログイン無料で始める
D
DigiSchool

デジタルマーケティングとWeb制作のスキルを身につけて、キャリアを加速させましょう。

カテゴリ

AIWebデザイン広告運用SEOMEOLP制作HP制作SaaSECデザイン

サービス

  • コース一覧
  • カテゴリ一覧
  • ブログ
  • 無料会員登録

サポート

  • 利用規約
  • プライバシーポリシー

© 2026 DigiSchool. All rights reserved.

コース/SaaS起業の教科書/SaaSビジネスモデルの基本と収益構造
1 / 10
レッスン 1
25分

SaaSビジネスモデルの基本と収益構造

📝 最後に理解度チェック(3問)があります
▶

解説動画は無料登録で視聴できます

全26コース・260レッスンが完全無料。登録は1分、クレジットカードは不要です

無料登録して動画を見るアカウントをお持ちの方はログイン

SaaSビジネスモデルを完全に理解する

SaaS(Software as a Service)とは、インターネット経由でソフトウェアを提供するビジネスモデルです。ユーザーは初期費用なしで月額・年額のサブスクリプション料金を支払い続けることでサービスを利用します。Slack・Notion・Salesforce・Figma——これらはすべてSaaSです。受託開発がプロジェクト単発の売り切りモデルであるのに対し、SaaSは一度構築したプロダクトを何千・何万人のユーザーに同時に提供できるスケーラブルなビジネス構造を持ちます。このレッスンでは、SaaSの収益構造・主要KPI・ユニットエコノミクスを体系的に学びます。


SaaSの収益構造

SaaSビジネスモデル — 収益構造とユニットエコノミクスSaaSビジネスモデル — 収益構造とユニットエコノミクス

SaaSの最大の強みは「収益の積み上げ構造」にあります。既存顧客が毎月継続的に料金を支払い続けるため、ビジネスが成長するにつれて売上の基盤が厚くなっていきます。受託開発では今月の売上を翌月にはゼロからやり直す必要がありますが、SaaSでは先月の顧客が今月も支払ってくれる状態が続きます。


SaaS vs 受託開発の本質的な違い

収益の性質

受託開発の収益はプロジェクト単位の「一時収益(Non-Recurring Revenue)」です。一方SaaSの収益は「経常収益(Recurring Revenue)」であり、毎月自動的に積み上がります。この違いは経営の安定性に直結します。受託開発会社は毎月新規案件を取り続けなければ売上がゼロになるリスクがありますが、SaaS企業は既存顧客ベースが売上の下限を保証します。

スケーラビリティの違い

受託開発をスケールするには人を増やすしかありません。しかしSaaSはサーバーコストを除けば、顧客が10倍になっても人員を10倍にする必要はありません。プロダクトが1回構築されれば、追加コストほぼゼロで何万人にも提供できます。これがSaaSの「限界費用逓減」の本質です。

比較軸SaaS受託開発
収益タイプ経常収益(月次積み上げ)一時収益(プロジェクト単発)
スケール方法プロダクト展開(限界費用ほぼゼロ)人員増加(人件費線形増加)
売上予測性MRRで月次予測が可能案件獲得状況に依存
資産価値プロダクト・ユーザーベースが資産納品で権利移転、資産残らず
顧客関係継続的なリレーションシップ納品で関係が一段落

💡 ハイブリッド戦略: 多くのSaaS企業は初期に受託開発で資金を確保しながらプロダクトを育てるハイブリッド戦略を取ります。完全にSaaS一本に切り替えるタイミングは「SaaSのMRRが受託売上を超えた時」が一つの目安です。


主要KPI:MRR・ARR・Churn・NRR

SaaS企業の健全性を測る4つの最重要指標を理解します。

MRR(Monthly Recurring Revenue)

MRRは「月次経常収益」です。計算式はシンプルで「顧客数 × ARPU(顧客1人あたりの平均月額収益)」です。たとえば月額5,000円のプランに100人加入していれば、MRRは50万円です。SaaS企業はこのMRRを毎月どれだけ増やせるかに注目します。

MRRは以下の3つの構成要素で分解できます。

  • ◆New MRR: 新規顧客から得られる新たなMRR
  • ◆Expansion MRR: 既存顧客のアップグレード・追加購入によるMRR増加
  • ◆Churned MRR: 解約・ダウングレードによるMRR減少

ARR(Annual Recurring Revenue)

ARRは「年次経常収益」で、MRR × 12 で算出します。エンタープライズ向けSaaSや投資家向けの指標として広く使われます。ARR 1億円(「1億ARR」)の達成がシリーズAラウンドの目安とされることが多くあります。

Churn Rate(解約率)

Churn Rateはある月に解約した顧客の割合です。「月初の顧客数に対して当月に解約した顧客数の比率」で計算します。月次Churnが2%の場合、年間で約22%の顧客が離れることを意味します。一般的に月次Churn 2%未満が健全な水準とされ、5%を超えると「漏れるバケツ」状態になります。

NRR(Net Revenue Retention)

NRRは「純収益維持率」です。既存顧客ベースから翌月・翌年にどれだけ収益を維持・拡大できているかを示します。計算式は「(前月MRR+Expansion MRR-Churned MRR)÷ 前月MRR × 100」です。

NRR水準意味
130%以上世界トップクラス(Slackなど)。既存顧客だけで30%成長
110〜130%優秀。投資家が高く評価する水準
100%解約分をアップセルで補填できている
100%未満既存顧客ベースが縮小中。要改善

⚠️ NRRが100%を超えるとは: 既存顧客が解約しても、残った顧客がより多く使うようになるため、新規顧客なしでも成長できる状態です。これが「ネガティブチャーン」と呼ばれる理想形です。


ユニットエコノミクス:LTV・CAC・LTV:CAC比率

ユニットエコノミクスとは「顧客1人あたりの経済性」です。SaaSビジネスが持続的に成長できるかどうかは、このユニットエコノミクスが健全かどうかに尽きます。

LTV(Life Time Value)顧客生涯価値

LTVは「1人の顧客が契約期間全体を通じてもたらす総収益」です。計算式は「ARPU ÷ Churn Rate」です(粗利ベースで見る場合は「ARPU × 粗利率 ÷ Churn Rate」で計算します)。

例:月額5,000円・月次Churn 2%の場合 → LTV = 5,000 ÷ 0.02 = 25万円

CAC(Customer Acquisition Cost)顧客獲得コスト

CACは「1人の顧客を獲得するためにかかるマーケティング・営業コストの合計」です。計算式は「一定期間のマーケティング・営業費用の合計 ÷ 同期間の新規顧客数」です。

例:月間広告費100万円・営業人件費50万円で、その月に新規75人獲得 → CAC = 150万 ÷ 75 = 2万円

LTV:CAC比率

LTV:CAC比率は「1人の顧客獲得に使ったコストに対して、どれだけの収益を回収できるか」を示す最重要指標です。

LTV:CAC比率評価意味
3:1以上健全投資した金額の3倍を回収できる
1:1〜3:1要改善CACを下げるかLTVを上げる必要
1:1未満危険顧客を獲得するほど赤字になる

CAC回収期間(Payback Period)

CAC回収期間は「獲得コストを何ヶ月で回収できるか」を示します。計算式は「CAC ÷(ARPU × 粗利率)」です。一般的に12ヶ月以内が健全とされ、24ヶ月を超えると資金繰りが厳しくなります。

💡 ユニットエコノミクス改善の2方向: LTVを上げる(解約率低下・アップセル強化)か、CACを下げる(コンテンツマーケ・口コミ強化)かの2軸で考えます。LTVを上げる方が長期的に効果が大きく、プロダクトの本質的な改善につながります。


SaaS料金プランの設計

SaaSの料金プランは収益構造に直接影響します。代表的な4つのモデルを理解しましょう。

主要な料金設計モデル

フラットレート型: 全機能を1つの価格で提供します(例: Basecamp月額99ドル無制限)。シンプルで販売しやすい反面、大量利用顧客から取れる収益が限られます。

ティア型(Good/Better/Best): 機能・利用量に応じた複数プランを用意します(例: Starter/Pro/Enterprise)。最も一般的なSaaS料金モデルです。

従量課金型: 使った分だけ課金します(例: AWS・Twilio)。顧客の利用拡大に比例して収益が増えるため、NRRが高くなりやすい反面、売上の予測が難しくなります。

ユーザー数課金型: シート(ユーザー数)に応じて課金します(例: Slack・Notion)。チームの拡大と連動して自然にMRRが増加するため、PLG(プロダクト主導成長)と相性が良いモデルです。


🏋️実践ワーク

以下のワークを実施してください。

  1. ◆ユニットエコノミクス計算: 自分が想定するSaaSプロダクトの月額料金・目標Churn Rate・想定CACを設定し、LTV・LTV:CAC比率・CAC回収期間を実際に計算する
  2. ◆競合SaaSの料金分析: 参入を考えている市場の競合SaaSを3社選び、それぞれの料金プラン構造(ティア数・価格帯・課金軸)をスプレッドシートにまとめる
  3. ◆MRR成長シミュレーション: 初月MRR 10万円・月次成長率10%・Churn 2%の前提で12ヶ月後のMRRをExcelまたはGoogleスプレッドシートで計算し、NRR 120%の場合との差を比較する
  4. ◆SaaS vs 受託の比較分析: 現在または過去に関わった受託プロジェクト(または身近な事例)をSaaS化した場合の収益モデルを設計し、3年後の累積収益を比較する

📝まとめ

SaaSの本質は「1回作ったプロダクトを繰り返し売る積み上げ収益モデル」にあります。MRRとNRRで健全性を測り、LTV:CAC比率3:1以上を維持することがSaaS経営の基本です。**受託開発との最大の違いはスケーラビリティと予測可能性です。**プロダクトが「人がいなくても売れる状態」を作れた時、初めてSaaSビジネスの真の強みが発揮されます。

理解度チェック

3問

全問正解でこのレッスンが「完了」になり、コースの全レッスンを完了すると修了証が発行されます。解説つき・何度でも挑戦できます。

  1. Q1.SaaSが受託開発よりスケールしやすいとされる本質的な理由として、本文の説明に合うものはどれですか?

  2. Q2.月額4,000円・月次Churn 2%のSaaSで、CACは5万円でした。本文の式「LTV=ARPU÷Churn Rate」と評価基準による判断はどれですか?

  3. Q3.既存顧客の一部が解約した月でも、NRRが100%を超えていました。この状態の解釈として適切なものはどれですか?

すべての問題に答えると押せます

「SaaS起業の教科書」全10レッスンを無料で修了しよう

  • ✓ 理解度チェックの採点と、合格レッスンの記録
  • ✓ 全レッスン合格で修了証を発行(URLでシェア・LinkedInに追加できます)
  • ✓ 全レッスンの解説動画と、続きから再開できる学習ダッシュボード
無料で受講をはじめる(1分)

完全無料・クレジットカード不要

関連するブログ記事

SaaS Webマーケティング完全ガイド|リード獲得からチャーン防止まで【2026年版】

SaaS Webマーケティング完全ガイド|リード獲得からチャーン防止まで【2026年版】

SaaSの価格設定戦略|フリーミアム・無料トライアル・有料プランの設計方法

SaaSの価格設定戦略|フリーミアム・無料トライアル・有料プランの設計方法

SaaSのコンテンツマーケティング|リード獲得からナーチャリングまでの全手順

SaaSのコンテンツマーケティング|リード獲得からナーチャリングまでの全手順

関連レッスン(他のコースから)

SaaSマーケティング実践

SaaSマーケティングの全体像

SaaSマーケティングとは、ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)プロダクトを顧客に認知させ、トライアルや契約へと導くための一連のマー

25分無料公開

SaaSマーケティング実践

SaaSの無料トライアル設計|期間・制限・フリーミアムの選び方

SaaSにおけるトライアル・フリーミアムは、単なる「お試し期間」ではなく製品の価値を体験させることで購買意思決定を加速させる、最も効果的なコ

25分本文は無料で閲覧可

SaaSマーケティング実践

SaaSの広告運用戦略|Google・Meta・LinkedInの使い分け

SaaSマーケティングにおける有料広告は、コンテンツSEOやウェビナーとは異なる即効性が特徴です。

25分本文は無料で閲覧可

SaaSマーケティング実践

コンテンツマーケとリード獲得

コンテンツマーケティングとは、顧客にとって価値ある情報・コンテンツを継続的に作成・配信することで、認知を広げ、信頼を築き、最終的にリード獲得

25分本文は無料で閲覧可

SaaSマーケティング実践

メールマーケとナーチャリング

メールナーチャリングとは、見込み顧客(リード)に対して段階的にメールを送り続けることで、関係を深め、購買意思決定に必要な情報を提供し、最終的

25分本文は無料で閲覧可

SaaSマーケティング実践

ウェビナー・イベントマーケ

ウェビナー(オンラインセミナー)は、SaaSマーケティングにおいて最もROIが高い施策の一つです。

25分本文は無料で閲覧可

次のレッスン →

レッスン一覧

各レッスンの理解度チェックに合格すると ✓ がつきます

1SaaSビジネスモデルの基本と収益構造2SaaSのPMF達成方法|見つけ方と判断基準・40%テスト3MVPの設計と最速リリース4SaaSメトリクスの見方|MRR・ARR・Churn・LTV・CACの計算式と目安5価格設定戦略とプラン設計6SaaSオンボーディング設計|解約を防ぐ初期体験のつくり方7カスタマーサクセスとチャーン削減8グロース戦略 PLG vs SLG9資金調達とSaaS評価指標10SaaS組織づくりとスケーリング