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コース/Google広告完全攻略講座/アカウント構造の設計
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レッスン 2
30分

アカウント構造の設計

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アカウント構造の設計

Google広告の成果は、広告の出来よりもアカウント構造の設計で決まると言っても過言ではありません。適切な構造を持つアカウントは管理効率が高く、データが正確に蓄積され、AIのスマート入札も機能します。逆に構造が崩れたアカウントは予算が無駄になり、改善もできなくなります。このレッスンでは、キャンペーン→広告グループ→キーワード・広告の階層設計から、SKAG/STAG戦略の違い、効果的な命名規則まで体系的に学びます。


アカウント階層の全体像

Google広告のアカウントは以下の4層で構成されます。

階層役割設定できる主な項目
アカウント最上位。請求・権限管理支払い方法・ユーザー権限
キャンペーン予算・入札戦略・配信設定日予算・入札戦略・地域・言語・デバイス・スケジュール
広告グループテーマ別のKWと広告のまとまり広告グループ入札単価(キャンペーン設定を上書き可能)
キーワード・広告実際の入札対象と広告文マッチタイプ・入札単価(個別)・広告テキスト

Google広告アカウント階層構造Google広告アカウント階層構造

なぜ階層設計が重要なのか

アカウント構造の設計が成果に影響する主な理由は3つです。

理由1: データの蓄積精度 類似するキーワードをひとつの広告グループに集約することで、コンバージョンデータがグループ単位で蓄積されます。分散しすぎたアカウントはデータが薄くなり、スマート入札が機能しません。

理由2: 広告との関連性 広告グループのテーマが明確なほど、そのテーマに特化した広告文を作れます。広告文とキーワードの一致度が高いほど品質スコアが上がります。

理由3: 管理効率 命名規則が統一されていれば、複数の担当者が管理しても混乱しません。大規模なアカウントほど構造設計の重要性が増します。


キャンペーン設計の原則

キャンペーンは**「予算を独立して管理したい単位」**で分割するのが基本原則です。

キャンペーン分割の基準

地域別分割 エリアによって競合状況・CVR・単価が異なる場合は地域別に分割します。 例:「東京_検索」「大阪_検索」「全国_検索」

サービス・商品別分割 提供サービスが複数あり、それぞれに独立した予算・KPIを設定したい場合。 例:「法人向けサービス」「個人向けサービス」「採用」

指名・非指名別分割 自社ブランド名での検索(指名KW)と一般的な検索(非指名KW)は、単価・CVRが大きく異なるため必ず分割します。 例:「指名キャンペーン」「非指名キャンペーン」

デバイス別分割 スマートフォンとPCでCVRが大きく異なる業種では、デバイス別に予算・入札を最適化します(現在はスマート入札で自動調整も可能)。

💡 キャンペーン数の目安: 多すぎるキャンペーンはデータが分散し管理が複雑になります。1つのキャンペーンに月30件以上のコンバージョンが集まる設計が理想です。データが少ない初期は少ない数のキャンペーンに集約し、スケールアップとともに分割を検討します。


広告グループ設計の原則

広告グループは「同じテーマ・同じ意図を持つキーワードをまとめる単位」です。1つの広告グループに異なるテーマのキーワードを混在させると、広告との関連性が下がり品質スコアが低下します。

広告グループのテーマ分類例(美容院の場合)

広告グループ名含めるキーワード広告の訴求ポイント
カット系「渋谷 カット」「渋谷 ヘアカット 安い」カット技術・価格
カラー系「渋谷 カラー」「渋谷 ヘアカラー 予約」カラー施術・色展開
パーマ系「渋谷 パーマ」「渋谷 縮毛矯正」パーマ・縮毛の特徴
当日予約系「渋谷 美容院 当日」「美容室 即日予約 渋谷」当日対応の利便性
指名系「〇〇サロン 渋谷」「〇〇美容院 予約」ブランド・指名

SKAG戦略とSTAG戦略

広告グループの粒度には2つの代表的な戦略があります。

SKAG(Single Keyword Ad Group:1グループ1キーワード)

SKAGとは: 1つの広告グループに1つのキーワードのみを設定する戦略です。

メリット

  • ◆キーワードごとに完全に最適化された広告文を作成できる
  • ◆品質スコアの向上が期待しやすい
  • ◆どのキーワードが成果に貢献しているかが明確

デメリット

  • ◆キーワード数が多いほど広告グループ数が膨大になり管理工数が増大
  • ◆コンバージョンデータが分散し、スマート入札の学習が遅くなる
  • ◆RSA(レスポンシブ検索広告)との相性がやや低い

適したケース: キーワード数が少ない・手動入札を採用している・精度の高い広告文管理が必要な場合

STAG(Single Theme Ad Group:1グループ同一テーマKW複数)

STAGとは: 1つの広告グループに同じテーマ・意図を持つ複数のキーワードをまとめる戦略です。

メリット

  • ◆コンバージョンデータがグループに集約されスマート入札が機能しやすい
  • ◆管理工数が大幅に削減される
  • ◆RSA(レスポンシブ検索広告)との相性が良い

デメリット

  • ◆キーワードごとの細かい広告最適化が難しい
  • ◆各キーワードのパフォーマンスをグループレベルでしか見られない

適したケース: スマート入札を活用している・キーワード数が多い・管理工数を抑えたい場合

現在の推奨: Googleのスマート入札が高精度になった現在では、STAGがデファクトスタンダードになっています。コンバージョンデータを1つのグループに集めることでAIの学習を加速させる方が、個別最適化より効果的です。

⚠️ SKAG戦略は時代遅れになりつつあります: スマート入札(目標CPA・目標ROAS)はコンバージョンデータを多く必要とします。SKAGで1KW/1グループに分散させるとデータが薄くなり、入札戦略が「学習中」のまま最適化されません。スマート入札を使う場合はSTAGを基本にしてください。


命名規則の設計

複数人でアカウントを管理したり、長期間の運用を想定する場合、統一された命名規則は管理効率を大幅に高めます。

キャンペーン命名規則の例

形式: [事業名]_[タイプ]_[地域]_[目的]_[開始年月]

例意味
salon_search_tokyo_cv_202501サロン事業、検索広告、東京、CV目的、2025年1月開始
salon_display_all_awareness_202501サロン事業、ディスプレイ、全国、認知目的
salon_pmax_tokyo_cv_202503サロン事業、P-MAX、東京、CV目的、2025年3月開始

広告グループ命名規則の例

形式: [キャンペーン名]_[テーマ]_[マッチタイプ]

例意味
salon_search_tokyo_cv_カット_exact検索キャンペーン内、カットテーマ、完全一致
salon_search_tokyo_cv_カラー_phrase検索キャンペーン内、カラーテーマ、フレーズ一致

キーワード命名における注意点

  • ◆マッチタイプを明示する: スプレッドシート管理時に「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」を列として持つ
  • ◆除外キーワードの命名: 「除外_ブランド名」「除外_競合名」「除外_DIY系」のようにリスト名を分類する
  • ◆バージョン管理: 広告文の改訂時に「v1」「v2」を付けて履歴を残す

💡 命名規則はチーム全員が理解できるシンプルさが最重要です。英語・日本語の混在、過度に長い命名、略語の多用は避けましょう。チームで使うテンプレートを最初に合意しておくことが管理品質を担保します。


レスポンシブ検索広告(RSA)の設計

Google広告の標準的な広告フォーマットは**RSA(Responsive Search Ads:レスポンシブ検索広告)**です。最大15個の見出しと4個の説明文を登録し、Googleが自動的に最適な組み合わせを表示します。

RSAの構成要素

要素最大数表示数文字制限
見出し15個最大3個同時表示半角30文字(全角15文字)以内
説明文4個最大2個同時表示半角90文字(全角45文字)以内

高品質なRSAを作る7つのルール

  1. ◆見出し1〜3にはキーワードを必ず含める: 品質スコアの「広告関連性」を高めるため
  2. ◆同じ内容を繰り返さない: 同時表示される組み合わせで意味が重複しないよう設計する
  3. ◆固定ピン設定を使う: 「見出し1は必ずブランド名」のように、特定位置に固定する
  4. ◆数字・実績・特典を入れる: 「創業20年」「予約5秒で完了」「初回限定20%OFF」
  5. ◆CTAを含める: 「今すぐ予約」「無料見積もり」「詳細を確認」
  6. ◆広告の有効性を確認する: 管理画面の「広告アセットの充実度」(広告の有効性)で「高い」以上を目指す
  7. ◆複数パターンのRSAを作成する: 1グループに2〜3本(上限は3本)のRSAを設定してA/Bテストを行う

🏋️実践ワーク

以下のワークを実施してください。

  1. ◆アカウント構造を設計する: 自業種のビジネスを想定し、キャンペーン(3〜5個)→広告グループ(各2〜4個)→キーワード(各3〜5個)の階層をスプレッドシートで設計する。
  2. ◆命名規則を決める: 上記のアカウント構造に対し、チームで使える命名規則のテンプレートを作成する。英語・日本語どちらでもよいが統一する。
  3. ◆SKAGとSTAGを比較体験する: 同じキーワードセット(10KW)を使い、SKAG構成(10グループ)とSTAG構成(2〜3グループ)に分類する。どちらの構成が自分のビジネスに適しているか理由と共に説明する。
  4. ◆RSAを設計する: 自業種の広告グループを1つ選び、見出し15個・説明文4個のRSAを作成する。キーワードを含む見出し・CTAを含む見出し・特典を含む見出しを必ず1つずつ入れること。

📝まとめ

Google広告のアカウントはアカウント→キャンペーン→広告グループ→キーワード・広告の4層で構成されます。キャンペーンは予算を独立管理したい単位(地域・サービス・指名別)で分割し、広告グループは同一テーマのキーワードをまとめます。構成戦略はスマート入札との親和性からSTAGが現在の主流です。命名規則を最初に統一することで長期的な管理品質が担保されます。次のレッスンではキーワード選定の実践的な方法を学びます。

理解度チェック

3問

全問正解でこのレッスンが「完了」になり、コースの全レッスンを完了すると修了証が発行されます。解説つき・何度でも挑戦できます。

  1. Q1.Google広告のキャンペーンを分割する際の基本原則として、本文が示しているものはどれですか?

  2. Q2.目標CPA入札を使いたいのに、1広告グループ1キーワード(SKAG)でデータが分散し「学習中」から抜けません。適切な見直しはどれですか?

  3. Q3.複数人で長期運用するアカウントの命名規則について、本文が最も重要としている点はどれですか?

すべての問題に答えると押せます

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